オレ様のような性格が問題となり、花形社会部から文化部の将棋担当に異動させられた新聞記者・秋葉(玉木宏)は、さらに恋人の恵子(比嘉愛未)に結婚を迫るものの、断られてしまう。そんな踏んだり蹴ったりの状況の中、秋葉はプロ棋士を目指す真田(上地雄輔)と出会う。真田は33歳でありながら、26歳までに四段になれず、年齢制限によりプロ棋士になれなかった過去を持っていた。彼は特例として三段リーグへの編入試験を受けることを目指していた。秋葉は、家賃滞納でアパートを追い出された真田に同情し、彼を自分のマンションに同居させることにする。当初、秋葉は将棋を単なるボードゲームと考えていたが、真田の師匠である千田(近藤正臣)との出会いを通じて将棋にのめり込み、真田の無謀な33歳からのプロ棋士挑戦を後押しするようになる。この挑戦は、社会部記者として波乱万丈の経験をした秋葉にとってのリターンマッチでもあった。しかし、そこには少年時代に真田に将棋を教えたという借金取りの元将棋の真剣師・林(石橋蓮司)が現れるのだった・・・